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高血圧治療に使われるミカルディスについて

2019年09月10日

高血圧治療薬に使用されるミカルディスは主成分がテルミサルタン、錠剤タイプで白色から微黄色の色をしていて、直径は約6mm、厚さは2.5mmです。
血管内のアンシオテンジン受容体に作用することによって、昇圧物質であるアンジオテンシンIIの血管収縮作用を抑えていきます。
体の血管が広がるので、水分や電解質の調整が行われて血圧が下がり、心臓や腎臓の負担を軽くする効果も期待できます。

アンジオテンシンII受容体拮抗薬と呼ばれる新しいタイプの降圧薬で、作用としては従来使用されてきたACE阻害薬に近いです。
副作用が出ることが少なく、特にACE阻害薬で見られる咳の症状はほとんど起こりません。
その他も比較的少なく、飲み始めた当初は違和感に悩まされるかもしれませんが、続けていくうちに慣れてきて気にならなくなります。
効果が長続きするので1日1回の服用で良く、そのため長期維持療法に使われることが多いです。

ミカルディスを服用する時に気をつけたい点としては、食事の影響を受けやすく、食前と食後で効果が変わってくるので医師の指示に従ってください。
また最初は少量から飲み始めて体を薬に慣らしていき、ゆっくりと血圧を下げていきます。
十分に血圧が下がるまで1~2週間かかることもありますが、早急に行うと体に対する負担が大きく危険です。

服用が禁じられているのが妊娠中で、中期以降に飲み続けると胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。
高血圧治療でミカルディスを使用していて、その途中で妊娠が分かった場合は、速やかに医師に相談して確定検査を受けてください。

副作用は出にくいですが、飲みはじめには人によってめまいや立ちくらみを起こしやすいです。
それゆえ日常生活ではゆっくりとした動きを心掛けて、車の運転や高所での危険な作業は十分に注意して行ってください。
また時間が経っても症状が続いている、状態が酷い場合は医師に相談することも必要になります。

テルミサルタンの作用機序と特徴について

ミカルディスの主要成分であるテルミサルタンの作用機序は、血圧上昇に関わる物質であるアンジオテンシンII受容体を阻害するもので、成功すると作用を発揮することができなくなり血圧を下げることにつながります。
作用機序とは薬剤が薬理学的効果を発揮するための生化学的相互作用であり、正しく行うためには用量や服薬のタイミングも大切で、医師の指示を守って下さい。

またテルミサルタンは排泄経路に特徴があります。
多くの薬は腎臓で排泄されたり、肝臓で代謝が行われ、そのため腎臓の機能が弱っている時は注意が必要です。
しかしテルミサルタンはほぼ100%に近い割合で肝臓から胆汁と一緒に排泄されるので、高血圧で腎臓が弱まっている場合でも比較的安心して使用することができます。
ただ胆汁による排泄は肝臓が関わってくるので、肝機能が悪い方は注意が必要です。

さらに肝臓で代謝を行うためにはCYPと呼ばれる酵素が重要になりますが、テルミサルタンは肝臓でCYPによる代謝を受けませんので、薬同士の相互作用が少なく、いくつかを同時に服用することが可能となります。
副作用も少なく、重篤な症状はほとんど出ることがないので近年では高血圧治療でメインとして使われるようになりました。

気を付けたいのは効果が強いので、薬が効きすぎると血圧が下がり過ぎてしまい強いめまいや立ちくらみを起こしやすく、湿疹など一時的な意識消失も報告されています。
特に高齢者、血液透析中、厳重な減塩療法中、夏季の暑い時期、利尿薬などを使用している時にも気を付けてください。
体に慣れやすいのも特徴ですが、違和感が続く場合は医師に相談することが必要となり、早めの判断をするのも大切になります。

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